アラサーバイ♂らむきーブログ

らむきー と申します。バイセクシュアルです。男の人も女の人も好き、ただどちらかと言うと男の人の方が好き。という 人間です。大阪在住。

2回目のデート

昨日からヨーロッパ人の家へ泊まり。
駅で待っていてくれ、スーパーで食材を調達し家に着くやいなや、早速調理を始める彼。

Do you need any help ?
と手伝いを買って出るものの、あなたはリラックスしてていいから!
とソファーに座らされる。

鮭のふりかけグリル焼きやブロッコリーマヨグラタン風、オーブントースターで再加熱した天ぷらたちが並ぶ。

鮭とても美味しかった!
彼の国の言葉で美味しい!って言ったら、大変喜んでくれた。
オーブンレンジでこんなに美味しいものが作れるなら、自分も作ってみたいと思った。


彼はとにかく色んな話をするのが好きなようで、まるで国会?みたく政治や経済、国家や法律色んな分野について話題を持ちかけてきた。

基本会話が英語だから、こちとら頭ん中フル回転だ。
どの単語、文法を使おうかもうグルグル回転しまくり。
そのお陰で2日目には大分頭がクリアになってきていた。

彼は身長が183cmもあり、圧倒的な体の大きさに少し戸惑ったが、終始優しくしてくれて、部屋の証明も「少し暗めがいいんだよ」と言葉の元アレンジされ大変リラックスした時間を過ごせた。


翌日は思いっきり寝坊。
朝5時半に起きてバスに乗り、大原の朝市に行く!と前日散々言っていたが、時間になってもグーグー彼は寝ていた。
あれ、時間に厳しい国の方なのに彼は例外・・・!?

時の流れに身を任せ、彼の動向を伺っているとこっちまで寝てしまい、起きたのはなんと8時半。
手土産に持ってきたプリンを2人で食べていると、朝市が終わる9時になり、 「朝市は今度!」
と笑い飛ばす彼。

まぁええか。と私。
ゆっくりいこうと彼。

軽装に着替え、バス停まで歩く。
京都の市内とはいえ、自然に溢れている地域で尚且つ山も近いため、空気が澄んでいる。
川のせせらぎが耳に心地よい。朝から犬と共に散歩している人。

短パンがヒラヒラめくれ上がるのをものともせずサングラスに陽光を反射させて疾走しているおじちゃん。

川の真ん中の島のようなところに寝転び、パソコンを見ている人。(どうやって中洲に辿り着いたんだ・・・!?)

待つこと15分余り。
バス停の時刻から遅れに遅れ、やってきたのは 大原行きのバス。
なんと客が多すぎて、臨時のバスが2台続けてやってきた!笑

バスは京都の山間部をグングン北上していく。
両脇には紅葉し始めたカラフルな木々。その下を歩き回る色々な国の方々。
みんな笑顔で、、カメラを空に向けていて、一様に幸せそうだった。









いくつかある朝市の1つで鹿肉のレバー(初めて食べた)を買う。
スタッフのお兄さんに尋ねると、大原や鞍馬の山で仕留めた鹿だという。血抜きをしっかりしているため臭みがないとのこと。
ほんとだ! 生臭くない。しかし口の中に広がる力強いレバーの味。獣の味だ。

大原は歩ける範囲内に色々な朝市が開かれている。日曜のみだが直売所もあるようだ。
私たちは鹿レバーの他に、チキンサンドとみたらし団子、 それによもぎ餅も買った。
この餅が絶品!
食感はかなりハード。硬い餅を噛んでいくとつぶあんがお目見えするが、甘さがかなり抑えられている。
塩味が甘さを引き立てる。
田舎のおばあさんが拵えたんかな。とにかく美味しかった!

とあるお寺で見かけたミニ地蔵。
葉っぱを頭に載せていて、まるで帽子を被っているよう。


歩みを進めると、辿り着いたは有名な
三千院
苔の絨毯と寄り添ったお地蔵さんが名物だ。









冬以外の季節は全て訪れたことがあり、ここはいつ来ても味がある。
梅雨時の雨に濡れてテラテラと光る苔も素晴らしいが、秋の風に吹かれてカラカラに乾いた姿もまた良いもんだナ。

境内は赤い紅葉が焚き火のように映えており、参拝客が一斉にカメラを向けていた。
その様子をお堂の段に座り眺めていた。
時折、カメムシがブーンと羽音を轟かせて目の前を飛んでいく。
こんなに素敵なところを住処にしているなんて、羨ましイイイ。
そういややたら中国語を耳にしたな。チャイナは平年より減ってるって聞いたけど、そんなことないんかな。

昼は粕汁を買い、親子丼を食べた。
見渡す限りの大自然に囲まれた場所でなら、何を食べても美味しく感じられる。


田んぼのあぜ道を歩いている時、彼は活き活きしていた。
水を得た魚とまでは行き過ぎかもしれないが、都会暮らしで消耗したパワーを補充しているような。
ただ歩いているだけなのに、彼は色んなことに気付き、ニコニコしていた。

彼とデートをしていながら、 頭では恋人のことを考えていた。

2人を比較する。
デートをしているときのこと。会話、笑い、楽しさ、落ち着き、会話と会話の間。

ないものねだりでしかない。
自分は恋人に何を求めているのか、何をして欲しいのか。
はたまた相手は自分に何を求めているのか。
よく分からなくなってしまっている。

ただ、楽しかった。
で終わる関係であればいいのに、と思ったが。
彼の 「次のデートが楽しみだよ。空いてる日が分かったら教えてね。」
という言葉がチクチクと胸を刺す。
恋人にはあれから一切連絡をとっていない。

どうでもいいことを気軽に報告できるような人が実は自分にとって大切な人。

というような言葉をネットで見かけたことがある。
前は恋人がそんな人だったんだけどな。
今は何をLINEで送ろうがネガティブな反応しか返ってこない。
彼の素直じゃない卑屈な態度は人をやつれさせる。
もういいや、が何度も重なれば、諦観に繋がってく。

ヨーロッパの彼と本命の彼とを付き合っていきながら、しばらく自分の気持ちに向き合いたい。