アラサーバイ♂らむきーブログ

らむきー と申します。バイセクシュアルです。男の人も女の人も好き、ただどちらかと言うと男の人の方が好き。という 人間です。大阪在住。

逃北(とうほく)へ

12/6〜7、東北へ行ってきた。
タイトルは 能町みね子さんの同名著作から。
ちなみに彼女も私と同じ、寒くて雪の多い北が好きで、行ったところも同じく青森だ。


青森空港に降り立つと、晴れているのにやたら寒い。
除雪された滑走路を囲むように見えるのはうずたかく積まれた雪!


レンタカーを借り、十和田市へ。
馬肉料理店、 吉兆さん。
2時半ほどノンストップで山道を走り続け開店と同時に中へ。

青森産の馬肉の刺身と、バラ焼き。

馬肉の脂身は魚と同じくらい栄養価が高いそうだ。
味は牛肉、、、と言われても相違ない。刺身はとても滑らか。
刺身こんにゃくのようにツルッと喉の奥へ滑っていった。
退店時、スーツ姿の3人組がノリノリで席に向かっていった。地元に愛される店っていいな。
また来るぞ!

お次は八甲田山を眺めながら南へ。


雪のある奥入瀬渓流もまたいいもんだ。
去年は11月に来たから紅葉真っ最中。まだ雪は無かった。
綺麗な水が澱みなく流れまくってる。



雪を被った山々に囲まれた十和田湖。静かだ。


熊が出てきたらどうしようと思ったが、雪山を湖面に映す様を見ていたら不安なんてどこかへ吹き飛んでいた。

1時間ほど走り、秋田県鹿角市へ。
今年も来られて良かった。
大好きな街、 かづの。
ここはきりたんぽ発祥の地らしい。
そうとなればきりたんぽじゃー!
と、道の駅あんとらあ へ。
2度目のランチ。きりたんぽ鍋 1,200円。



モチモチ食感がたまらんん!!
餅ほど粘り強くないが白米ほどアッサリしてる訳じゃない。
絶妙なモッチりさ。淡白な汁とよく合う。
狭い店なのに3人もおばあちゃまがいらして、秋田弁で世間話をしまくっていた。 とても楽しそう。
老後こんなふうに働けたら・・・。と。
今いる大阪は殺伐としてるし、時間の流れが早い早い。
きりたんぽなんて食べてホッと一息してたら前から体当たり食らわせられちゃう。



市内の別の道の駅 おおゆ
では足湯もあり、雪を見ながらのんびり時間を過ごした。
土産物屋は秋田犬推し!
曲げわっぱの中にひょこんと座る犬っころがめんこいのぉ🥰

ここで秋田のりんご、鹿角ソウルフードのホルモン鍋の缶詰、いぶりがっこを購入。
県内あちこちの名産品が一度に買えるなんて、とても優れた施設だな。


りんごは1個旅館にチェックインした後食べ、翌朝の朝ごはん前にも食べた。

青森県のとある温泉街にある旅館に泊まった。
写真撮り忘れたけど、地元名産の 茶臼餅 が美味しかったなぁ。
わらび餅みたいにプルプル。でも使ってるのは米の粉。すごい!


翌日は朝早くから青森を北へ。
竜飛崎とまでは行かなかったが、その周辺へ。
中泊にある 太宰治の 小説 津軽 の記念館へ。



天気は大雨、そしてものすごい暴風。
しかし中には 津軽の世界観が。
関連する写真とアイテムがいっぱい。

「あぁ、大宰はここでタケと再会したんだなぁ」
と。しみじみ。
感極まって涙が込み上げたが、職員さんがいる手前必死にこらえた。
雨に降られ施設を後にするとき、
遠かったけど来てよかった 、と思った。

途中の道の駅でトイレ休憩がてら、地元のおばあちゃまが拵えた おやきやらよもぎ餅にサメの塩焼きなんてのも買った。
サメ、とても淡白で美味しかったぜ。

五所川原にある斜陽館も2年連続訪問。
豪雪地帯らしい、木々に雪囲いがされていた。

隣の 産直メロス にて
太宰のカステラサンドを購入。
こういう粋な土産を売ってくれるこの店が好きだ。



お腹がすいたので青森市の ラーメン店へ。
青森名物らしい 焼干しラーメンセットを。
麺に焼き干しが練りこんであると。美味しい!

なんだか、寿がきやラーメンの匂い、味がした。
アレは豚骨ラーメン、これは醤油なのに何故!?
寿がきやファンとしては大喜びなのだが・・・。
極めつけにゲップして這い上がってきた胃液でさえ美味かった。どんだけやねんって話やな。

そしておやつに、弘前市のアップルロード沿いにある ゆめりんごへ。
農園で採れたリンゴを使ったアップルパイ。
素朴な味、美味しい。 GoogleMAPのクチコミは裏切らないな。


色々買い込んで、最後に弘前駅周りを散歩。
有名な国立大学があるせいか、若者がたっくさん!
ヒロロというショッピングモールに車を置き、イトーヨーカドーをぶらつき、虹のマートという地元人御用達の市場風マーケットへ。

美味しそうな タラの味噌焼きと鮭のハラミを一切れずつ購入。

脂がのってて美味しかったー!
明日に残すことができず、
空港の搭乗前に食べました😋


能町さんは北へ逃げる、と書いていた。
自分も逃げていたのか、ふと考えた。
大阪は住み心地は悪くない。が、 なんせみんなせっかちだから、心がすり減っていく、のを如実に感じる。
肩に力を入れていないと鋭い刃で周りから突つかれちゃうから。自分を守るために、ガードを固くする。いつしか体はバキバキになっていく。

それに比べて、青森と秋田は、どちらもとても飾らない町だ。
ここでは見えない何か、から身を守るために自分を防御する必要が無い。

強烈なアクセントの関西弁にまみれた町で普段過ごしていると、田舎っぺを連想する方言に出会う機会がなかなか無い。

自分も関西のとある県の地方都市出身であるから、地元の方言はあるものの、青森や秋田のそれに比べるとインパクトは強くない。

それほど2県の方言は印象的だった。
若い人ももちろんお年を召した方も、店員もみーんな訛っていた。

道の駅の店員さんに、 「そーんごに すぅわーって まってでくれだらいいがら」

と言われて、都会生活で排気ガスや他色んな汚いものたちがへばりついた状態の私、に 全てを消し去る洗浄力抜群の極力な消毒剤を噴射された、そんな感じ。

ただ彼らの話し方はその地の人たちにとってはごく当たり前の日常であり、何も特別では無い。
結局こっちが過剰に反応しているだけなのだが、心が緩んだ瞬間があったのは事実だ。
雪深い寒い環境だから、口をあまり開けずに会話できるように、という理由で生まれたと言われているズーズー弁
耳にするだけで心をほぐす力があるからこそ、2回も現地へ赴く気持ちが湧いて来たんだと思う。

とにかくいい旅だった。
1人は気楽だし、全ての責任を自分だけで負う。
それが気持ちいい!
孤独感なんてない。全て快感。
車の中で好きなだけ歌えるし。オナラもこきまくり。
急な予定変更は当たり前!朝令暮改座右の銘└|∵| なんてな。

そんなこと言っておいて、今月は例のヨーロッパ人と2度もデートを控えている。
今の彼とも年末に会う、予定。
でも正直に言う会いたくない。ストレスが溜まるから。
ヨーロッパ人の彼が成熟しすぎてる分、今の彼がかなり矮小に幼稚に思えてしまう。
その都度傲慢な態度な自分を恥じる。何様だ、と。

2人に対する気持ちの温度差はものすごく大きいけど、それは仕方ない。
気持ちに待ったはしたくない。
本能に従いたい。欲望の解放だ。
自分が誰を好きで、誰といる時にどんな風に感じるのか。
頭で考えるより、体で感じたい。
そんなスタンスで、年が明けるまでやっていきたい。