アラサーバイ♂らむきーブログ

らむきー と申します。バイセクシュアルです。男の人も女の人も好き、ただどちらかと言うと男の人の方が好き。という 人間です。大阪在住。

認知症と理想的な○○の巻

本日も暑すぎでした!
京都で39度!? もうダメですね。
日本沈没!!
熱帯のタイやマレーシアの方が気温が低いってどういうこと!?
近い将来、東京でパイナップルやバナナが育ちそうですね。笑
想像したらウケます。
烏龍茶吹きそうになったZE



本日は朝から市内で臨時のお仕事。
ひたすら認知症のおばあさまとお話していました。
ここ10年で数え切れないくらいの認知症の方と関わり、それに伴い自分自身も成長したと思います。

10年前、18歳のわたし。
初めて家族の中で、祖母が認知症になり、家の中を絶叫しながら徘徊し、糞便を柱に擦り付け、ガラス扉を蹴破って赤子のように這い回る地獄絵図を目にしていた時は、嫌悪感しかなく、どうすれば良いか分かりませんでした。

その後成人し、社会人となり、思い切って介護の世界に足を踏み入れ仕事をしてみると、辛さと同時に色々な真実を知ることが出来ました。
やらないと分からないことが多すぎました。
経験こそ全て。
いまの座右の銘にもなっています。

知ることで救われる出来事はたくさんあると思いますし、誤解や心無い批判や固定観念も打ち消せると思っています。
まずは知ること。
常々念頭に置いている言葉です😌


行き帰りの電車内で本を1冊読み切りました。
村田沙耶香さんの タダイマトビラ

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頭の中の理想世界を想像し、脳の中の 家族 を愛撫している。
それを カゾクヨナニー と呼ぶ。
作品中のみの造語だそうですが、この概念、共感できます。

自分は ○○だったらいいな、や、
○○みたいな○○が欲しい! などと理想を思い描くことが嫌いで、昔から自分の理想を想像したことがありません。

取らぬ狸の皮算用ともいいますか。
現実的ではないことをあれこれ考えて陶酔したり、怒ったり悲観したりすることが無駄だと思っているので、 将来の計画を立てたりある程度の進路は考え出せても、 個人の思想による理想的な物事は排除して暮らしてきました。

作品中、主人公の女子の家族、 父と母と弟は、みんな仲が良い状態=理想世界 を夢見て、「みんな仲が良かったらどんなにいいだろう!」とカゾクヨナニーを始めます。


その光景に吐き気がし、気持ち悪くなる主人公。
自分もそうかもしれません。
みんな仲が良い、ことは自分自身の場合、不可能なことで、頑張って努力しないと形成できないもの、もしくはなり得ないものです。

仲が悪い状態が普通で今まで保ち続けてきたのもあり、 誰かと誰がが喧嘩していたり、冷戦状態の今が当たり前だと思えます。
逆にみんな仲良くしていたら気持ち悪い。

なので現実社会でも、 理想のタイプやら理想のデート、理想の○○ は、他人の意見を聞くことはいいのですが、自分の理想は嫌悪感が強くて表現できません。😳
考えが極度に現実的過ぎるのかもしれません。母にも昔言われたことがあります。

なので小説を読んでいても感情移入があまりできず、飽きてノンフィクションやルポルタージュへ浮気してしまうんでしょうね。
実際に起こった物事の方が、作り話より信じられるからです。
ただ、本書は小説でありながら著者の思想がとても良く理解出来たので、最後まで読了できました。

村田沙耶香さんはとてもユニークな考え方をされ、それを如実に作品に投影されているので、本書を読んでいる間も、何度も表現の面白さに吹きました(笑)

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f:id:ramuki08:20200815225237j:plain(村田沙耶香ダイマトビラ より抜粋)


今は、「マウス」を読んでいて、内容が面白くて明後日中には読み終わりそうなのでまた感想を記したいです( ◜◡‾)
今週は妹と会うので頑張って働きます!
エイエイオー☺️❗️