小説とゲイアプリを繋げて考えるの巻

1週間もサボってしまいました。
この間、らむきーは働きまくっておりました✌️

大阪市内や市外、兵庫や京都へ飛び回り、あっちこっちでこのbodyを奉仕してお金を得る。

風俗のような表現ですが肉体労働とはまさに字のごとく。
体を動かさないとお金は稼げませんよね。

話題が風俗に及びました。
小説のお話に繋げましょう。

1週間ずっと読んでいて、通勤時の電車の中で読み終えました。
桐野夏生 「グロテスク」

いやぁ〜 分厚かった〜！
上下巻合わせて850ページ超え。
こんな大作を読んだのは6年ぶりくらいでしょうか。
その前に彼女のOUTも読んだので、単行本で440ページくらい。

長編を読むと達成感が気持ちよく、その高揚した気分で次の長編にも移れるのです(^^)

さて、閑話休題。
本の話と致しましょう。

本作は、主に4人の女性によって物語が進みます。
みんなそれぞれ繋がりがあり、そして孤独感に苛まれ、そして他者の悪口を言い合っています。

とりわけ名前すら明かされない わたし の部では、 丁寧語で暴露文のような愚痴、悪口がつらつらと語られるのですが、 全体的に物凄い悪意に満ちた文体で連ねられているため、読んでいる側は嫌でも彼女以外の人物にマイナスな印象を抱いてしまいます。
それがこの表現方法の目的なのでしょうか？

生まれた時から平凡、ブサイクな顔の わたし には、類まれなる美貌と人目を引く魅力に満ち溢れた妹 ユリコがいます。

美人は三文の徳。 と言いたくなるほどユリコは行く先々で人々の賞賛を受け、嫉妬の目線に晒され、男の羨望に包まれます。

そんなユリコが高校を突如退学！
行き着いた果てはなんと、街娼。

同じく夜の路上で出会ったもう1人の女 は、かつて同じ学び舎で学んだ1学年上の先輩。

学生時代、秀才だった女生徒が親と共に逮捕されるシナリオも同時進行で物語を盛り上げます。

この話を読み終えたとき、 1番感じたことは、

「人は常に他者によってランク付けされている」ということです。

風俗なんてまさに分かりやすい例ですよね。
VIP専用の高級娼婦から赤線地帯や遊郭で働く遊女、繁華街の有店舗で働く風俗嬢、そしてホームレスやならず者を無けなしのお金で相手する貧困層の嬢たち。

この物語の中の女性たちも、他者たちによって容赦なく評価され、蔑まれ、悪口の餌食になっています。

容姿がいい女は歳をとったとき、その美貌が崩れた時に悲惨な報いを受ける。
浴びせられる強烈な暴言。

容姿に優れないものは、風俗という地の底へ堕ちたとき、ある種の勝利感を獲得し、開き直ることによってアイデンティティを獲得する。
彼女にとって見知らぬ男たちに体を売ることは、負ではなく 正なのだ。

同じ職業、同じ立場でも、 それぞれの人間が歩んできた人生、持っている容姿などによってこれほどまで価値観に相違を与えるのか！と驚愕しました。

ラスト10ページほどの中で急展開する物語にも爽やかな読後感を感じました！

これと同じことがゲイアプリでもいえると思います。

自分が普段使っているマッチングアプリ。(ゲイ、バイ用)

画面にビッシリ映し出される男たちの写真。
私たちはそれぞれのプロフィールを閲覧し、写真を眺め、吟味し、自分の感性に合うか、タイプなのかどうか、己の観察眼によってシビアに判断していきます。

自分が使っているアプリは、お互いが イイネ！と思い合った時にやっと初めてチャットをすることができるため、お互いがチャットをやり始める時点で既に好意的に思っているのが丸わかりな状況。

そんな一見有利かと思われる状況下でも、出会いは多くありません。
メッセージも容赦なく切られます。
チャットも続きません。
写真がダメなのか、話し方がダメなのか、何も言わずブロックされることもしばしば。

これこそ相手から値踏みされているということですね！
まぁ同じくらい自分も大多数を即断でランク付けしているので大きなことは言えないのですが😅

否応なく他人から評価される時代。
スマホ1台で結婚相手まで見つけられるなんて、明治生まれの亡き曾祖母に教えたらなんと言うでしょうか🤣

そんなシビアなゲイアプリのマッチングを乗り越え、超重要な一回目のリアル、初対面をクリアし、明日、とある男の人と二回目のリアルをしてきます(^^)

会うのは相手方の都合上夜ですが、金曜夜なので割と時間は取れるそうです(*^^)

結構自分の中でプランが組まれてあるので、その通りいけばいいな！と思っていますが、 どうなるか分からないのも現実。
ですからおもしろいです！

とにかく先程、
「明日、楽しみにしてます！」

とLINEしたら、すぐに 「よろしく！」

と返ってきたのがとんでもなく嬉しかったです☺️
久しくこんな男の人にドキドキしたこともなく、相手からのメールに心が動くなんて、なんか初恋の気分です🤚

天気は生憎ですが、せっかく時間を作って会ってもらえるので、精一杯楽しんできます(^^)/

一回目の時に話したかったこともたくさん話せるように、会話盛り上げます！！